シュリンプを飼育する上で水の作り方、水槽の立ち上げ方について、人それぞれやり方があるかと思います。
または、立ち上げ方がわからないという方もいるでしょう。
今回、自分なりのやり方ですが、ちゃんとシュリンプも繁殖していますし、水槽も10個管理できているので、私の立ち上げ方を見て、参考になればと思います。

水質濾過について
みなさん、まずアクアリウムをするにあたって連想されることは、水の濾過方法で泡ぶくぶくではないでしょうか?
泡ぶくぶくは魚、エビ、生物にとって、とても大切なことです。
水内の飽和酸素は生物にとって生きるか死ぬかの問題ですが、実はそれだけではないんです。
エアレーションは水温にも関係してきます。
空気を水の中に送り込むことにより、気温が水温に影響してきます。
例えばクーラーをつけている部屋で、エアレーションを多めにすれば水温は下がりますし、気温が高いところでエアレーションをすれば水温も高くなります。
たかがエアレーションですが、とても大切なことなのです。
話は逸れましたが、濾過方法について話を戻したいと思います。
水槽の濾過装置については、皆さんも悩む節があるかとかと思います。
ざっと私が把握しているだけでも、
・底面フィルター
・上部フィルター
・スポンジフィルター
・外掛けフィルター
・外部フィルター
と大きく分けてあります。
上記の濾過装置からまた枝分かれし、いくつもの種類になります。
シュリンプに至っては”ソイル”という土玉を底面に使用するため、基本エアーリフト式スポンジフィルター or エアーリフト式底面フィルターになります。
そしてシュリンプは基本的にエアレーションを多く使用した方がえびが活き々すると言われています。

理由として
・シュリンプが酸欠にならないようにするため
・水槽内のバクテリア(好気性)の活性を上げるため
シュリンプはバクテリアにより生かされている部分が大きいため、微生物も大事にしていかなければなりません。
微生物繁殖として適しているのはエアリフト式スポンジフィルターです。
ですが、私の経験上、スポンジフィルターを使用するとスポンジにバクテリアは繁殖しますが、すぐスポンジが泥まみれになってしまいます。
私も、最初はエアーリフト式スポンジフィルターを使用していましたが、本当にスポンジ洗いがめんどくさいです。水槽が1〜2個ならいいかもしれませんが複数ある場合は手が回らなくなります。
そう思い始め、底面式とハイブリットでしていましたが、やはりスポンジを洗う頻度は変わらず、もうスポンジフィルターさえもなくしてしました。
スポンジフィルターをなくしたことでの変化が起きるのではないかと思いますが結果から言いますと
メリットばかりでした。
メリット
・スポンジがあるスペースが空いてスッキリ。
・スポンジを洗わなくていい
・底面式フィルターの方が安い
デメリット
・リセット時期が早くなると思われる。
・リセット時、ソイルから全部総替え
・スポンジがなくなることによりスポンジをツムツムできなくなる。
シュリンプを育てるにあたり、余裕があるならスポンジフィルターも使用するとエビも喜びますが、無理に使用しなくても大丈夫です。
濾過システムの機能的には底面式フィルターが一番効率よく綺麗にできます。
言えば、床全体がフィルターなのですから。
ただやっぱり、リセットを1年ほどでしなければならないということが難点ですね。
それを省けば弱酸性に保てるとても有能な底面フィルターです。
底面フィルターでも色々種類はありますが基本形は一緒です。
あとは大きさとかになるんでしょうけどあまり関係ないですね。
私は値段の割にはしっかりしているこれを使ってます。↓
店で見つけたりしたら是非買ってみてください。
ソイルについて
一般的にシュリンプはソイル(土玉)を使用します。
なぜかというと、ソイルにはシュリンプが好む水質、弱酸性に保つということが理由の一つに挙げられます。
また、ソイルは1種類だけ使用するのではなく、2種類以上の吸収系と栄養系のソイルで層にして入れたがいいと言われています。
吸収系ソイル
アンモニアやリン酸、硝酸塩、亜硝酸塩などエビにとって悪影響となるものを吸収してくれます。
吸収してくれる分、寿命も短いです。
大体半年〜1年ほどの寿命ですね。
それを過ぎてしまうと吸収していた硝酸塩などの成分がソイルから放出されます。
また、長いこと使用することで嫌気性バクテリアが多くなり、一定量を超えると嫌気性バクテリアは硫酸を吐き出します。
やっぱり底面式フィルターは長くても1年半かなって思います。
私が使用している吸収系のソイルです。
本当にオススメなので店頭でも見つけたら是非使用してみてください。↓
栄養系ソイル
元々は水草などを育てるために誕生したソイルですが、最初からソイルに栄養が含まれていることにより、バクテリアや微生物などが繁殖しやすくなります。
また、栄養豊富なので苔とかもつきやすくなるため、最初のうちは水の交換を欠かさず行うことが大切となります。
バクテリアが繁殖する→微生物が繁殖する→その微生物を食糧としているシュリンプは天国となるわけです。
栄養系のソイルです。
私の絶対の信頼をしている”紅蜂シリーズ”
イソフラボンが入っているので活性がすごいんですよね。↓
なぜ、2種類を合わせて使用するかといいますと簡単にいうと”ブレイク対策”です。

ブレイクとは
崩壊といい、ソイルの寿命を指します。
土玉が壊れるイメージだとわかりやすいですね。
ブレイク(崩壊)が起きると、今まで吸収をしていた養分(リン酸や亜硝酸塩、硝酸塩、アンモニアなど)が一気に放出される為、一気にシュリンプが☆になります。
ソイルのブレイクは避けられないことなので、ここで2種類のソイルを使うことで、1種類目のソイルの崩壊が始まったとしても、もう1種類のソイルで吸収できますよね。
ソイルは2種類以上をセットアップした方がいいということです。
バクテリアの種類
またブレイクとは少し話が逸れますが、バクテリアについても少しお話ししたいと思います。
バクテリアには大きく分けて
・好気性バクテリア
・嫌気性バクテリアがあります。
一般的にバクテリアを指すのは好気性のバクテリアになります。
好気性バクテリア・・・空気を好むバクテリアのことを指します。
嫌気性のバクテリアは増えにくいんです。
そこで、水槽内で酸素が行き届かない場所では嫌気性バクテリアが繁殖します。
嫌気性バクテリアが増えると、硝酸塩から無機質に分解することもありますが、硫酸も発生させます。
硫酸はみなさんが知るように、猛毒になるのでシュリンプなんてあっという間に☆になってしまいます。
硫酸だけは出さないように、リセット時期を見極めたいですよね。
水槽の大きさ
水槽の大きさに関して大きければ大きい方が水質は安定します。
なぜか、
・水温の安定
・水質の安定
・バクテリア繁殖する場所の多さ
があります。
最低でも27ℓ、30x30x30のキューブタイプが必要かなと思います。
それ以下の水槽になると、1日の蒸発量が大きく水質安定に影響し、
足し水→すぐ蒸発→足し水→すぐ蒸発の繰り返し、水質に悪影響となりバクテリアの減少→シュリンプの体調不良となり、脱皮不全や栄養失調を招き☆へと繋がり兼ねません。
できるだけ大きめの水槽でシュリンプを育ててください。
※補足ですが、エアーポンプの種類では最低でも1分間に1Lの排気量が好ましいですね。
↑このくらいは欲しいですね。
ちなみに上記記載の商品は1分間に1,5ℓの排気量になります。
ちょっと汚れが詰まったりすると➕αで力が必要となってきますので
1ℓの排気量のエアーポンプ←500円程度
1,5ℓに排気量のエアーポンプ←700円程度
200円くらいの差なので1,5ℓの排気量をお勧めします。
まとめ
・濾過フィルター → 底面フィルター ¥700程度
・ソイル → 2種類以上 ¥3000程度
・水槽の水量 → 27リットル水槽(30x30x30) ¥3000程度
・エアーポンプ → 1,5ℓに排気量のエアーポンプ ¥700程度
合計 ¥7400
次回は水槽の立ち上げ方パート2になります。