<シュリンプのポツポツ死の原因について>
シュリンプを飼った人なら経験はあるかと思います。
ポツ ポツ とシュリンプたちがお星様☆になる現象を。(;_;)
今回は、そのポツポツ死んでしまう現象の原因と対策について私の経験と知識を書こうと思います。
結果から言いますと、すぐに良くなることはありません。
試行錯誤し手を加えてもポツポツ死は止まることは難しいです。

その原因と理由を伝えたいと思います。
まず、個体の大きさによってポツポツ死の原因はちがいます
・稚エビ
稚エビであると、いつの間にか水槽内からいなくなっている事があると思います。稚エビが死ぬ原因として。
・稚エビのエサとして必要なバクテリアの不足
・換水時の水質、水温の急激な変化に適応できない
・カルシウム、マグネシウムを中心としたミネラル不足
による脱皮不全

・青年期エビ
このくらいになると死んだあと仲間たちにツマツマされている場面を見たことがある方もいると思います。この大きさでの死ぬ理由として考えられるのは
・脱皮不全
・栄養不足
この大きさになると、初抱卵を迎える個体もおり、単純に抱卵の舞によるストレスで死ぬ事もあります。また、脱皮したてでオスが興奮し攻撃されお星様になる場合もあります。

・成熟期エビ
大きな親個体で☆になる場合、寿命が一番多いですね。
シュリンプの寿命は大体1年~2年と言われていますので、その範囲ですと寿命という事になります。
この寿命については、その時の個体の状態や、元からの遺伝も影響すると、考えますが当然、血統によってもその差はあるかと思います。
結局、ポツポツ死ぬ原因は?
1.脱皮不全
カルシウム、マグネシウム量が大きく影響しています。
一度水質の見直しを検討したいところです。
カルシウムを入れる際はビタミンも入れましょう。
ビタミンと結合して始めて体内に吸収されます。
2.エサ不足
特に稚エビに対しての餌は重要です。
粉末状のバクテリア繁殖フードやバクテリア活性商品など使用し、さらにウィローモスなどの稚エビがツマツマできるような場所やエサ場の提供も必要です。
3.水質不安定
上記でも説明したように、急激な水温変化や水質変化では大人のエビでもダメージが大きいです。
特に冬場の換水時、水温には気をつけないと水温差が厳しくなるので、足し水の水温を気にしておく事が必要。
一度に足す水量を普段より減らし、少しづつ足していくなどの工夫が必要になってきます。
4.ヒドラの存在
水質不安定化による「ヒドラ」の存在があります。
ヒドラとはクラゲの仲間で数本の糸状の触手で水中の微生物を捕食する生物。
水槽壁面に張り付き、一見藻ような状態でゆらゆらと揺れています。
特に立ち上げ初期の水質不安定な状態時にどこからともなく発生してきます。
日ごろ見たことはありませんが、小さな個体が触れるとしびれ毒で☆になるそうです。
5.水槽の立ち上げ早期では?
シュリンプがポツポツ死んでいる水槽の立ち上げ期間中ではないでしょうか?立ち上げて間もない状態での☆については、やはり水槽内の水が安定してない状態(ろ過サイクルができていない)。逆にソイルの寿命吸収系ソイル1年〜2年、栄養系ソイル(年〜3年)で水質が安定できず、水サイクルの不安定化や老廃物の蓄積等により、☆になる事も考えられます。
※私が勝手に思い込んでる原因としてシュリンプの血が濃いくなり過ぎて(近親血統)奇形が産まれやすく寿命も短くなっていってると考えます。なのでいろんな水槽のエビと交配させる必要があります。
↓私も使用してます。即日可能なソイルです。
<ポツポツ死の対策>
・環境設定の見直し
使用ソイルから添加剤、普段の水質測定(pHやTDS)を行い、自身の水槽状態について見直してみましょう!
水草の根についている鉛やハリガネの錆など、栄養を入れすぎて微生物が湧きすぎて酸欠、エアレーション不足など
・換水管理の際の注意
急激な水質変化はエビへのダメージが大きいです。
大切なエビ達の事を考えて普段の飼育管理に注意しましょう!
・思い切ってリセットする
ポツポツが止まらない。
どんどん減っていく様な状態が続くのであれば、潔くリセットをおすすめします。
今では即日投入可能なソイルもあります。
<最後に>
応急処置として、水槽内の個体をすべて回収し、別水槽へ移動させる事もありかと思います。
最悪の状況下では、いかなる場合でも早期な判断が求められます。
常日ごろから、えびちゃんの観察にアンテナを張っておく事が重要です。
私はポツポツ死が起こった場合は他の水槽に避難させリセットします。